弊社YouTubeチャンネルをご覧頂いたお客様からレッドシーリーファーnanoを活かして連結水槽を立ち上げたいとの、ご相談を頂戴しました。
非常に面白いシステムになっていますのでここにご紹介させて頂きます。
お客様問い合わせ内容
YouTubeを拝見させて頂き、自分の環境にも使えないかなと思いメールさせていただきました。
今リーファーナノを立ち上げ中でしてその横にリーファーの台と同じ高さのホームセンターで買ってきたキャビネットにクーラー、殺菌灯、 電源類などをしまっております。
そのキャビネットの上に30センチのハイタイプの水槽を置いてリーファーナノからサフデザインさん取り扱いのポンプ→ 分岐配管→30センチ水槽に配水→ サフさんのサイドオーバーフロー→ リーファーのサンプに戻すってやろうかとおもうんですけどなにか問題ありそうですかね?
サンプ→クーラー→殺菌灯→サンプは別にエーハイムのコンパクト1000でやっております アイデアなり、意見なりよろしくお願いします。
ご丁寧に写真まで付けて頂きご質問を頂きました。
この狭いスペースでサイドフローBOXと分岐配管にチャレンジされたい。との試みに胸躍りすぐに返信させて頂きました。
第一回返信内容
30センチハイタイプ水槽をサイドフローBOXを使用したサイドフロー水槽にされようという計画ですね。
とても面白い計画ですので喜んでサポートさせて頂きます。
全流量が約150L程度のシステムですね。
ハイタイプの水槽には循環水量が少なくて済みますのでこんな配管計画は如何でしょうか?
レッドシーリーファーのサンプにDEP-4000かDEP-6000をセットしてこの一台で全ての循環を賄うのが良いと思います。
配管は以下の様に3分岐にするのは如何でしょうか?
・ポンプ直上はリーファーナノへ(魔改造Ⅲ’)
・真ん中を30センチハイタイプ水槽へ
※ここは流量多くなくて良いので内径16mmホースでの接続で良いと思います。
リリィパイプ等を利用
・端の配管は現在同様クーラー→殺菌灯へ内径16mmホースでの接続で良いと思います。
ポンプ直上に逆止弁を入れたら逆流も無いので良いと思います。
オーバーフローBOXからの戻りは外径32mmで十分です。
付属のバルクヘッドは外径40mm対応となりますので、
浄化槽用ネジ付きソケットVP25用に変更すればOKです。
リーファーと同様に排水管にゲートバルブを入れることで落水音を低減させる事が出来ます。
配管色は青・赤・オレンジが選べますので、給水と排水の色を変えても面白いかも知れません。
その後何度かのやり取りの後にオーバーフローBOX、配管、DEP-4000を購入頂きました。
設置に際しての色々問題も発生しましたので、お教え頂いた注意事項含めて紹介させて頂きます。
ガラス水槽穴あけ時の注意事項
ガラス水槽に穴開ける際に少し気がついたところが1つ有ります。
付属のこのテンプレート少しだけ小さいので内側からホールソーを入れてこの状態で回して すこし余裕ができるまで削りガムテープなどで貼り付けてガイドにして穴を開けるとやりやすかったです
オーバーフローBOX仮組み完了
最終的にお客様は青色の配管を選択されました。
どうですか?
白い継ぎ手との色合い最高ですよね?
またオーバーフローBOXには標準で外径40mm用のバルクヘッド(ボックスと外部を繋ぐ部品)が付属しているのですが、外径32mm配管での接続を望む方には別途ですが、浄化槽用ネジ付きソケットストレートの購入をお願いさせて頂いております。
DEP-4000と外径32mm塩ビ配管への接続方法
弊社取扱ポンプがどのサイズの塩ビ配管と接続可能か?についてはこちらに纏めて紹介させて頂いております。
弊社取扱の塩ビ配管外径32mmの物は国内規格のVP25配管と外径が殆ど一緒ですので、写真のように給水栓ソケットVP25用にしっかりと嵌める事が出来ます。
配水配管サイズの問題
リーファーナノのサンプを改めて確認すると配水場所の寸法があまりにも狭く、あそこに引き込むには32ミリの配管ではあまりにも太すぎかなと思っています。
可能なら変換アダプターをかましてVP25の塩ビ管で持って行こうと思っています。
サブ水槽のサイドオーバーフローBOXからの戻り流量はそこまで多くないので大丈夫だとは思います。
そこで、それにつけるゲートバルブの25ミリ用ってありますか?
もしあるなら交換して欲しいのですが可能でしょうか?
今ある32ミリ用だとあまりにも大きすぎてサンプ部屋につける場所がなさそうなんです。
ご連絡有り難うございます。
残念ながら日本の規格でのゲートバルブってこのようなタイプは販売されていないのです。
倉庫を探した所、添付写真のパーツを発見しました。
ざっくりいうと日本規格のVP16に内径が近いものです。
これで有ればお送り可能ですが問題は、この写真以上のパーツが無いって事です。
エルボ3つ。外径32mmから落とすためのパーツ2個。ゲートバルブ1個
配管は何本か有りますが赤です。
もし落水側を全部赤にされるなら外径32mmの赤配管も合わせて送付可能です。
3分岐配管仮組完了
上で紹介させて頂いた様に細い配管が赤しか無かったので、急遽全体配管を赤に変更頂く事になりました。
ポンプに給水栓ソケットVP25用を取り付けて、その上にすぐ逆止弁をセット頂いております。
ここに逆止弁を入れるメリットは2つです。
- 逆流防止:ポンプを止めた際に水槽からの逆流を防止出来ますのでサンプを溢れさせたりデトリタスを舞い上がらせる可能性を低く出来ます。
- ポンプをこの部分で切り離す事が出来ます:ポンプは定期的なメンテナンスが必要な機材となります。逆止弁にはユニオン(配管をばらす事が出来る機能)が組み込まれていますので、ここで配管とポンプを簡単に切り離す事が可能
直上配管はそのままレッドシーリーファーnanoに魔改造Ⅲ'で接続されます。
真ん中の配管は追加設置の水槽へと内径16mmホースで接続されます。
端の配管はクーラーや殺菌灯へと内径16mmホースで接続されます。
水位設定時の注意点
サイドオーバーフローBOXの穴位置が推奨の3センチ位置で空けたんですけど、少し水面が上すぎるなと思っていたんですけど、そのまま回して大丈夫、思っていたのですが、後付けのフランジを付けてすこし水流つよくしたらフランジを伝わって水漏れがポタポタしてしまいました。
フランジ付き水槽の方は5センチが目安と書いてあったのですが、後付け、あと乗せタイプのフランジつける予定の人、地震を考慮したい人も5センチにした方が良いと思います。
※これは目から鱗の指摘です。今後ご相談を頂くお客様には少し低めのセットを推奨させて頂きたく思います。
設置後の写真紹介
追加水槽の方をよくご覧ください。
一般的なオーバーフロー水槽では無いので、水槽内に3重管が有りませんので、非常にすっきりした印象では無いですか?
背景も黒にして頂いていますので、BOX自体の存在感も消失し機材が最低限しか見えないようになっています。
これレッドシーリーファーnanoのキャビネット内ですよ。
たった45cmの幅しか無い中にこれだけの配管を綺麗に収められていると思いませんか?
この配管を施工されたお客様に脱帽です。
追加水槽にもゲートバルブを設置していますので、落水音をレッドシーリーファー同様に極限まで絞る事が出来ます。
また緊急時配管も設置していますので、何かのアクシデントでメイン配管が詰まった時でも水槽水位が上昇して水槽上部より溢れ出る危険性も有りません。
これがお客様が望まれていたイソギンチャクとクマノミの共生です。
水槽内を広く使えていると思いますし、グレーの配管がズドーンと立っていないので、見栄えもグッドですよね👍
ご丁寧に感想も頂戴しましたので紹介させて頂きます
サフデザインに関して:なにか困ったことがあれば経験からのアドバイス とノウハウをおしえてくれるので 水槽の分岐を実現することができました。
製品に関して:ポンプもオススメして貰えたDEP-4000でも 7割のパワーで可動でもちょうどいいくらいで よかったです。
サイドオーバーフローは思っていた以上に静かに出来るので 寝室でもリビングでも問題ないくらいですね よいシステムが出来ました ありがとうございました♪
また同じことをやりたいってお客様がいましたら 改善点を含めて図面を出せると思いますので そのときは聞いてください よろしくお願いします。
この度は沢山の弊社取扱製品を導入頂きまして誠に有難う御座います。
何か御座いましたらしっかりサポートさせて頂きますので、遠慮無く問い合わせ頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
info.saffdesign@gmail.com
皆様良いアクアライフを!!
最近米国からの多くのアクセスを頂いております。
本当に有難いことです。
Thank you for reading this blog.
I am sorry for the description in Japanese only.
This page article "Piping for Redsea reefer reef tank."
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