レッドシーリーファー250用 逆止弁組込配管 魔改造Ⅲ’のご紹介
弊社製品の中でも売れ筋商品のレッドシーリーファー用配管ですが、リーファーはモデル毎にサンプのサイズやポンプ室のレイアウトや水槽接続部の詳細が異なる為、モデル毎の特徴に合わせて製作させて頂いております。
その中でも問い合わせが多いのが170と250についてです。これらは幅60cmと90cm水槽になりますので、日本の住宅事情ではこのサイズが一番売れているサイズなのだと思います。
今回はレッドシーリーファー250V3用に配管とDEP-6000のご注文を頂戴しましたのでご紹介させて頂きます。
お客様よりの問い合わせ内容
はじめまして
現在、reefer250のメインポンプとしてエーハイム1260を設置していますが、稼働音の大きさからDCポンプへの変更を検討しています。
貴社の販売しているDEPシリーズが評価も高く、値段もリーズナブルであるため購入を検討しているのですが、reefer250からクーラー直結で接続する場合、どの機種が適当でしょうか?
現在の接続経路はポンプ→クーラー→揚水菅としており、一部内径18㎜の農園芸ホースを使用しています。
約一年前にreeferを購入し、設置をアクアリウムショップにお願いしたため、配管に関してはほぼ素人です。
ご教示いただけると助かります。 よろしくお願いします。とても沢山の方から問い合わせを頂くのですが、どの方もとても丁寧に状況を説明して頂いていおりますので、本当に助かります。
特にこの方のようにレイアウト等が判る写真を添付頂くととても参考になります。
エーハイム1260に関しては過去に実験も行って流量特性をある程度把握しておりましたので自信を持って回答させて頂きました。
弊社よりの回答内容
当社取扱い製品にご興味頂きまして誠に有難うございます。
エーハイム1260は過去に試験しておりますので、ある程度特性理解しております。
正直お客様がどこまで魔改造をされるか?でお勧めのポンプが変わります。
まずポンプ→クーラー→水槽への接続は正直電気の無駄ですのでお勧め出来ません。
一番良いのは配管で分岐する事ですが、難しければこのような形でも結構ですので
是非分岐しての接続を検討下さい。
もちろん弊社分岐配管もご検討頂けますと幸いです。
前置きが長くなりましたが、分岐をした上で魔改造Ⅱ、Ⅲを実施頂けるならDEP-6000を
魔改造Ⅲを実施頂けるならDEP-8000を魔改造を実施しないならDEP-10000をお勧めさせて頂きます。
いずれにしても、まだまだ疑問質問有ると思いますので、遠慮なくメール頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
お客様よりのお問い合わせ内容:2回目
メールをさせて頂きました翌日には、またまた丁寧な返信を頂戴しました。
お世話になります。
昨日は早々に回答いただきありがとうございました。
水換え時や珊瑚への給餌時にポンプを止めた後、再起動時に水槽にデトリタスが排出される状態が大変気になっていたのですが、貴社の逆止弁の説明を読んで導入したいと思いました。
併せて分岐配管も購入しようと思いますが、やはり自分で配管を替えることに不安があります。
マンションなので漏水すると大変なことになりますので…。
購入後に配管や必要器具の準備等についてサポートいただくことは可能でしょうか?
できれば可能な範囲で魔改造にもチャレンジしたいなと思います。
それから、お恥ずかしい質問なのですが流量を確保することのメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
現在、それなりにSPSが飼育できている状況でして、流量に関して深く調べたことがありませんでした…。透明度が上がり、珊瑚の調子が向上したとの記述をインスタで見かけたのですが、自分のサンプにはろ材入れておらず、スキマーのみです。
色々とお聞きして申し訳ないのですが、ご回答いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。お客様の疑問・不安ごもっともです。メーカーが標準で準備している物に手を入れるのは不安も有ると思いますが、弊社はしつこくレスポンス良くサポートさせて頂きますし、レッドシーリーファーG2ではリターンライン(給水管)経路の太さをメーカー自身も見直しして来ておりますので、魔改造Ⅲはとても簡単で効果の有る小改造になります。
※魔改造Ⅱは、少し難易度が上がりますので、万人にはお勧め出来ませんしレッドシーリーファーG2お使いの方は必要すら有りません。
また、循環回数の件も皆さん気になりますよね?
1時間当たり4回転?6回転?8回転?10回転?12回転?20回転以上等ネットには色々な意見が溢れています。
正直現在上手く飼育出来ていれば、それでOKだと思います。ネットに記載されている情報だけを鵜呑みにせず、是非自身の水槽の状況を見ながら調整してもらえれば良いとは思いますが、少ない方向から多い方向への変更というのはとても難しいので、やはり多く流せる状況を最初に準備してあげて、水槽の状況を見ながら調整してあげるのが正解かと思います。
弊社よりの回答内容:2回目
返信有難うございます。
魔改造にはいくつか種類が御座いますが、魔改造Ⅲ(パーツを一つ外すだけ)は最低でもやっておいた方が良いと思います。
※改造は純正部品を一つ外して内径32mmのホースで接続するだけです
サポートはしつこい位行いますのでご安心下さい。
また循環回数に関しては本当は飼育生体やシステムによって語られるべきなのですが、
その点を飛ばしてネット上に記載されている方多いです。
実際の流量を測定せずポンプの説明書の流量からの思い込みで「10回転以上させてる」なんて書かれている方は悪意は無いと思いますが、間違った情報を発信されてると思って間違い御座いません。
ベルリンシステムで運用されているなら、容量もある程度有る水槽をお使いですので、4回転/時間もすれば十分だと思いますので、900L/時間位目指したいですよね。
となるとDEP-4000でも十分かも知れませんが、DCポンプは余裕を持った運用が
長い寿命に繋がりますので、もし予算に若干余裕が有ればDEP-6000をお勧めさせて頂きます。
このメールの後も何回かやり取りをしDEP-6000と逆止弁付き配管を導入頂く事となりました。
レッドシーリーファー250用分岐配管製作の難しさ
冒頭にも記載しましたが大変沢山のレッドシーリーファー250用の配管のご注文を頂いていおります。
ナノ・170・200用の配管は実はとても簡単なのですが、250以上の配管は高さに制約が有るので実は非常に難しい物になります。
どの点が異なるのか御覧ください。
これがナノと170と200の取り合いです。
こちらが250と300の取合いです。
ご覧頂いて判ると思いますが、ナノや170や200は水槽から降りてくる配管にすぐホースコネクターが取り付く形になっていますが、250や300はポンプ室直上まで配管を持っていく関係で、一度サンプ内で90度に配管を折り曲げて遠くまで配管した上で、更に90度に配管を曲げてその先にホースコネクターが付く構造になっております。
結果、ホースコネクターの接続部が大きく下がっています。
普通の水中ポンプを使用して内径16mmのホースで接続するだけなら全く問題無いのですが、クーラー側への分岐配管を組み込んで、更にボールバルブや逆止弁を組み込もうとすると絶対的に高さが足りません。
このような形になってしまいます。
これを回避する為には、ホースをグルーっと1周させるか、ボールバルブや逆止弁を無しの構造にするしか御座いません。
しかしながら、ボールバルブや逆止弁を組み込みたいとご要望頂くお客様が多いのも事実ですので、今回は下記のような内径32mmホース接続可能な製品で組上げさせて頂きました。
※魔改造Ⅲ’(サンダッシュ)と命名
逆止弁の上の接続をVP25配管切りっぱなしとします。(ボールバルブ組込みの時も同様)
※VP25配管は外径が32mmとなります。
水槽側はVP20用バルブソケットを付属します。(外径は33mm)
ここを内径32mmのホースで接続する形です。
【注意】写真では見えないのですが、この方法には1点だけ注意が御座います。
弊社の取扱ポンプには上の写真の様に給水部に異物吸い込み防止用のストレーナが付いているのですが、配管位置とポンプ排出口の位置関係からストレーナを取付けての設置が出来なくなります。
※レッドシーリーファーはポンプ室の前にプロテインスキマーからの泡戻り防止の為のスポンジ層が設けられているので、ストレーナは無くても全く問題は御座いません。
いずれにしても、色々な形で配管は製作可能ですので、レッドシーリーファーの方もそれ以外の一般的なオーバーフロー水槽をお使いの方も遠慮無く相談頂ければと思います。
またレッドシーリーファー350以上の水槽は配管接続部の形状が更に異なります。
このサイズ用(レッドシーリーファーG2)の配管はまだ組んだ事が御座いませんので、もしご依頼を頂く方は、各部寸法を測定頂いたりホースコネクター部の寸法等を教えて頂きながら製作する形になるかと思います。
お客様より設置報告とご質問を頂戴しました。
ご丁寧にビデオを撮影して下さいましたので紹介させて頂きます。
高さも横幅もギリギリの中に、上手くポンプ・配管が収まっています。
頂きましたメール内容は下記のとおりです。
お世話になります。
教えていただいた手順で先程配管作業が完了しました。今の所問題はなさそうです。
色々とサポートいただきありがとうございました。
今の所ポンプの出力を60%で回していますが、このくらいの設定で問題ないでしょうか?
以下回答をさせて頂きました。
DEP-6000の魔改造Ⅲのみではクーラーへの送水有りで約22L/分の流量が
流れる事が分かっています。(1,320L/時間)
流量と電力量は比較的リニアな関係に有りますので、
60%に絞ると800L程度の流量が流れていると思います。
生体の状況を見ながらにもなるかと思いますが、クーラーへの循環有る時は70%程度
クーラーへの循環無い時は60%程度が良いかと思われます。
もしチャレンジ出来そうでしたら是非魔改造Ⅱもお試し下さい。
※流量が劇的に変化します。
今回は逆止弁付き配管とDEP-6000を購入頂きまして誠に有難うございました。またブログでの紹介のご許可頂きまして誠に有難うございます。このような事例を紹介出来る機会を頂いたお客様に本当に感謝です。
info.saffdesign@gmail.com
皆様良いアクアライフを!!
最近米国からの多くのアクセスを頂いております。
本当に有難いことです。
Thank you for reading this blog.
I am sorry for the description in Japanese only.
This page article "Piping KIT for RedSea Reefer."
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This blog is link free.
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90水槽 (水曜日, 25 1月 2023 19:21)
使用しているDCT12000のポンプなのですが電源入れると最初の10秒は水を送るのですが数秒経つと止まって送っての繰り返しですどうしたら治るか教えて下さい。ちなみにインバータの方は真ん中がつかなく両端がランプついてますご回答宜しくお願いします
管理者 (水曜日, 25 1月 2023)
ご質問有難うございます。
残念ながら当社取扱製品では無いので対処方法が分かりません。
お役に立てず申し訳ございません。