先日ご紹介したオーバーフローBOXにどの程度の流量が流れるかDEP-20000を利用して測定しました。
オーバーフローBOXに興味が無い方でも、一般的なオーバーフロー水槽の排水部であるVU40管にどの程度の流量が流れるか測定しましたので、是非ご覧下さい。
VU40管を利用してサンプまでの排水部を作りました。
※倉庫に余っている配管を使ってますので汚くてごめんなさい。
両脇の排水パイプにはバルブを入れて落水音コントロールしてみても良いかも知れません。
水槽は600×450×450のアクリル水槽です。
奥の送水管(給水管)はVP50という一般水槽では排水にしか使われない大口径のものです。
実験システムの全景です。
水位がとても低いと感じられると思いますが、超強力なポンプを使って揚水しますので、あっという間に水位は上がってきます。
結果を纏めておきます
コントローラ出力 | 流量 | 備考 |
30% | 44L/分(2,640L/時間) | VU40管1本で排水可能 |
40% | 59L/分(3,540L/時間) | VU40管1本で排水不可能 |
50% | 72L/分(4,320/時間) | VU40管2本で排水可能 |
60% | 83L/分(4,980L/時間) | VU40管2本で排水可能 |
70% | 97L/分(5,820L/時間) | VU40管2本で排水可能 |
80% | 109L/分(6,540L/時間) | VU40管2本で排水可能 インナーボックスのスリット量が足りず、水槽水位が限界に |
90% | 124L/分(7,440L/時間) | VU40管2本で排水不可能 インナーボックスのスリット量が足りず、水槽水位が限界に |
100% | 134L/分(8,040L/時間) | VU40管3本で排水可能 インナーボックスのスリット量が足りず、水槽水位が限界に |
補足です
- 過去にも実験しましたが、DEP-20000を最大口径のVP50管で接続して一般的なオーバーフロー水槽で使用すると最大8,000L/時間もの流量が流れます。こんな流量が必要な水槽をお持ちの方は全アクアリストの0.1%もいらっしゃらないとは思いますが。。。
- 一般的なVP13サイズの給水管(送水管)を持つオーバーフロー水槽の落水配管はVU40のケースが多いと思います。排水量としては、3,000L/時間程度の流量しか流すことが出来ないことが判りました。
- スリット面積が少なくてオーバーフローBOXの能力を完全に発揮させる事が出来ないとは盲点でした。図面改定して側面にもスリットを増やせば良いと思いますので、もし8,000L/時間を本当に必要な方は参考図面を改定して使用下さい。
※当社主力製品で有るコーラルフラグベースを作ってもらっている中国の協力工場で本オーバーフローBOXを製作しましたが、1個作るのに2万円位掛かっています。(税・送料抜き)
20個位纏めて作れば、送料込み1.5万円位で提供出来ると思いますが、こんな製品欲しい方いらっしゃいませんよね??
スリット加工部だけ工夫すれば、自作も可能と思います。
You Tube動画も作りました
無駄に10分位有りますしビデオとしての出来も悪いので見なくて良いです。
info.saffdesign@gmail.com
皆様良いアクアライフを!!
最近米国からの多くのアクセスを頂いております。
本当に有難いことです。
Thank you for reading this blog.
I am sorry for the description in Japanese only.
This page article "Overflow BOX for Large Flow rate."
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