毎日のように沢山のポンプ選定・配管計画の相談を頂いております。
余りにも多くの問い合わせを頂いている為、少し回答が遅くなっているかも知れません。
お待ち頂いているお客様には大変申し訳ございませんが、一つづつ対応させて頂いておりますので、少々お待ちいただけますよう宜しくお願い申し上げます。
また、その影響で余りにも沢山のポンプが売れている為、在庫僅かになってしまっています。ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、こちらも入荷連絡をお待ちいただけますよう宜しくお願い申し上げます。
さて、今回は超人気オーバーフロー水槽のレッドシー リーファー ナノへのポンプ選定と配管のご相談を頂戴しましたのでご紹介させて頂きます。
※相当な回数メールのキャッチボールをさせて頂いておりますので、ダイジェスト版でお送りします。
お客様から初めに頂きました相談内容です
red sea reefer nanoの購入を予定しており、メインポンプとして貴社のDEPシリーズを検討しております。
ホームページを拝見すると、nanoではDEP-2500が推奨されておりましたが、これは100%出力の場合でしょうか。
余裕を持たせてDEP-4000のほうがよいでしょうか。
また、クーラーへ分岐させる配管は、作成・販売していただけるのでしょうか。
このような塩ビ配管は作成したことがなく、自分でやるには不安があります。
また、分岐した場合、クーラー側への流量は確保されているでしょうか。ゼンスイZC-100を使用しますが、求められる水量は5~15 L/minです。 不十分、またはわからない場合は、無理をせず、クーラー用に小さなポンプを別途購入します。
一度目の回答内容です
当方取扱製品にご興味頂き誠に有難うございます。
日々実験を更新させて頂いている関係でreeferシリーズへのお勧めポンプも変わりつつ有ります。
この実験結果のようにreeferの送水管は予想以上に狭い場所が有りDEP-6000でもこの程度の流量しか流れないことが判っています。
もし10回転/時間を望まれるならDEP-6000
6回転/時間を望まれるならDEP-4000をお勧めさせて頂きます。
また配管制作は可能ですが、パーツ取り寄せ等の為少し時間が掛かってしまいます。
それよりもホースとコネクターを使って下記のような配管を作成する方が簡単と思いますが如何でしょうか?
また上記リンクの実験をご覧頂いて判る通りクーラーへの流量は十分確保されておりますのでご安心下さい。
※この試験ではクーラーへの接続が内径16mmホースとなっていますが、内径12mmホースでも十分流量確保可能です。
※参考情報:当方実験水槽reefer170はDEP-6000を50%、17L/分で運用しております。(実測値)
配管製作でもホースコネクタ作成・ホースコネクタ作成の為のパーツリストアップ等
どのような形でも対応させて頂きますので、遠慮無く連絡頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
仕様決定しました。
何度かのメールやり取りを経て塩ビで配管を製作する事となりご注文を頂戴しました。
仮組みの写真ですが、下記のような物になります。
ポンプからVP20サイズで取り出して、そのサイズのまま分岐しています。
直上は内径16mmφホース接続となり水槽へ繋がります。
右に分岐した方は内径12mmφホース接続となりクーラーへ繋がります。
夏場やメンテナンスの時に利用出来るように、どちらの配管にもバルブを設けさせて頂いております。
※HSBAOのポンプはDCポンプとなりますので、手元コントローラーで流量を100段階に調整可能ですが、バルブは入れたほうが便利です。
流量計測させて頂きました
計測器をセットする関係上、一度配管を組み替えて当方実験水槽にて流量測定実施させて頂きました。
- 各種配管に接続する為、配管そのままではなく、エルボを増やしたりしています。
- 内径16mmφのホースでVP16サイズのオーバーフロー管に接続しています。
- クーラー側への接続は、内径12mmφのホースで接続していますが、流量計をセットする関係上、間にVP16の塩ビ配管を挟んでいます。
では、ビデオを作成しましたので御覧ください。
測定結果纏め
クーラー側への送水有り
コントローラ出力 | 水槽側流量(L/分) | クーラー側流量(L/分) |
100% | 18.0 | 8.1 |
90% | 16.8 | 7.5 |
80% |
15.5 |
7.1 |
70% | 12.2 | 6.9 |
60% | 10.7 | 6.5 |
50% | 8.6 | 6.4 |
40% | 6.3 | 6.1 |
30% | 計測不能 | 計測不能 |
20% | 0 | 0 |
クーラー側への送水無し
コントローラ出力 | 水槽側流量(L/分) |
100% | 21.7 |
90% | 20.7 |
80% | 19.0 |
70% | 17.1 |
60% | 15.0 |
50% | 12.7 |
40% | 9.5 |
30% | 6.5 |
20% | 計測不能 |
10% | 0 |
今回のお客様はレッドシー リーファー ナノでご使用予定ですので、クーラーへの送水有りでも、水槽総水量に対しての10回転/時間可能ですし、6回転目指すなら60%出力にコントローラーで調整頂ければと思います。
クーラーを使わない冬場なら、50%出力にコントローラーで調整頂ければOKです。
測定結果ご覧頂いて判るかと思いますが、水槽総水量に対して6回転/時間を目指すならレッドシーリーファー170でも十分使えると思います。
※もちろんクーラーへの送水有りでですよ!!
本組しました
使う道具はこの3つです。
- 塩ビパイプ切断用カッター
- リーマー
- 塩ビ用ボンド
全てのパイプを切断し内も外も面取りします。
後はひたすらにタップリの接着剤を塗ってしっかりと差し込むだけです。
完成品のご紹介
上でご紹介した仮組みの配管と比べて、配管をしっかりと差し込んでいるので、とても短くなっているのが判ると思います。
アク抜きと漏れチェックの為に再度実験水槽にセットしました。
この状態で1時間程度水を循環させて、分解・清掃して完成です。
設置の様子の追加(2020年4月18日)
セット完了した旨の報告を頂きましたので写真追加させて頂きました。
有難いメッセージ付きです。
添付のファイルの様に、しっかりセットできました!
DEP-4000の70%出力で水槽本体、クーラーにも十分な水量が流れていると思います。
ありがとうございました。
今回の製作をきっかけに正式にレッドシーリーファー用配管キットを製造・販売させて頂くことになりました。
このページで詳細紹介させて頂いておりますので、是非宜しくお願い申し上げます。
もちろん他の配管も製造可能ですので、遠慮無く問い合わせ下さい。
info.saffdesign@gmail.com
皆様良いアクアライフを!!
最近米国からの多くのアクセスを頂いております。
本当に有難いことです。
Thank you for reading this blog.
I am sorry for the description in Japanese only.
This page article "Pipe design for Redsea Reefer nano ."
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