レッドシー リーファー 170 (オーバーフロー水槽)立上げ Vol.13流量改善対策(海水水槽立上げ)

 

1時間当たり循環回数が少ないのでは?との問い合わせ頂きました

 

メール宛にこのようなご質問を頂きました。 

サンゴを飼育する為に作られたオーバーフロー水槽なのに、そんなに大きなポンプを使って、1,680L/時間の循環しかしないなんて信じられない。
どのHPを見てもサンゴ水槽は1時間あたり10回転以上させるのが常識と書いている。
ポンプの能力が低いのか?測定の仕方が悪いのでは無いか?

 

ご意見有難う御座います。

このような人気の無いブログをご覧頂き本当に感謝です。

 

確かに指摘をしたくなる気持ちとても判ります。

実験用にレッドシー リーファー 170を導入するまでは、こんなに流路が細いなんて思いもしませんでした。水槽導入した事で判る事も多く有りますので、本当に導入正解でした。

 

で、回答です。

 

超大手のキーエンス社の流量計を使ってますし、測定の為の設定も特に難しくは無いので、測定方法が間違っているとは思いません。

 

よくある風車式流量計と違い、風車を回転させるのにエネルギーを使ってしまいロスするなんてことも有りません。

 

ポンプの能力が低いなんて事は、絶対有りません。

 

沢山のポンプメーカーの製品を実験してまいりましたが、流量がポンプ能力以上に配管径に左右される事は過去実験でよく判りました。

 

DEP-10000は充分太い配管で接続すれば1時間当たり流量が5,000L程度有る事が実験で確かめてられています。

 

では、何が悪いのか?

 

答えはシンプルです。

 

レッドシーリーファーシリーズの配管径が極端に細い部分が有るのです。

 

流量の足を引っ張っているのは下記2箇所です。

 

1.ホース接続部分:内径16mmホースが接続出来ますが、実際の流路寸法は直径13mmφ程度しか有りません。

 

レッドシー リーファー 170 ライブロック HSBAO ポンプ DCポンプ オーバーフロー水槽 海水水槽立上げ

 

2.吹き出し部分の曲げ部:ここも直接測定出来ないですが、内径13mmφも無いと思います。

 

レッドシー リーファー 170 ライブロック HSBAO ポンプ DCポンプ オーバーフロー水槽 海水水槽立上げ

 

ここの太さが太ければ、メインパイプはVP20相当の太さありそう(外径からの想像)ですので、3,000L/時間当たりの流量出て当然なのです。

 

でも、この寸法を設定しているのはレッドシー社ですから、実際は私が設定しているように1時間当たり6回転程度(水槽総水量に対して)してれば良いとレッドシー社は実験して確認しているのでは無いでしょうか?

 

※この点、ご存知の方いらっしゃれば是非ともお教え下さい

 

限られた状況では有りますが、「折角もっと流量出て当然だ!」とご意見を頂きましたので、ご期待に沿えるか判りませんが、一つ実験したいと思います。

 

流路を太くします

 

吹出口は正直手の付けようが無いです。

  

レッドシー リーファー 170 ライブロック HSBAO ポンプ DCポンプ オーバーフロー水槽 海水水槽立上げ

 

 

見栄えを気にしなければVP20相当のパイプから直接ホース等で取り出す事も出来なくは無いですが、オーバーフローボックスとの取合いを変更するのは素人には難しいです。

 

そこで簡単に出来るポンプからのホース接続部分のホースコネクター部を改造したいと思います。

 

レッドシー リーファー 170 ライブロック HSBAO ポンプ DCポンプ オーバーフロー水槽 海水水槽立上げ

 

上の写真の一番左のパイプの下部です。

 

やる事はシンプルでホースコネクター自体を外してポンプとパイプを直接ホースで繋ぎたいと思います。

 

最終出口の吹き出し部で13mmφに絞られてしまいますので、どれだけ効果出るか判りませんが、取り敢えず実験したいと思います。

 

 

購入したもの

内径38mmφのホース
レッドシー リーファー 170 キクメイシ HSBAO ポンプ DCポンプ オーバーフロー水槽 海水水槽立上げ

 

ホースを買うのにこんなに苦労すると思いませんでした。

ホームセンターに、こんな太いサイズ売ってないですし、Amazonやモノタロウも1m単位で、20cm程度の短いの売っていないのです。

 

エーハイムの内径16mmホースと比べて下さい。

 

一目瞭然!! 

 

圧倒的太さが有ります。 

ホース接続部を繋ぐ為のパイプの外径は36,8mmφでした。

 

DEP-6000,8000,1000はVP30用の給水栓ソケットをポンプに直接接続可能です。

 

VP30配管の外径は38mmφです。

 

バンドさえしっかり付ければ、内径38mmφのホースで接続可能です。

 

給水栓ソケットや配管は手元に有るものを利用しました。

 

流量測定の為の流量計をセットしなければならないので、配管は結構大変です。

 

※皆さんはそんなに難しい改造にならないと思います。文末に参考図載せてます

 

レッドシー リーファー  DCポンプ DEP-6000 水中ポンプ

 

ポンプからはVP30サイズの給水栓ソケットで取り出ししています。

 

給水栓ソケット接続だとメンテナンスの時に簡単にポンプ切り離しが出来なくなるので、ユニオン継ぎ手を入れてます。

 

※この場所で配管切り離し出来るのでポンプを簡単に取出すことが出来ます

 

レッドシー リーファー  DCポンプ DEP-6000 水中ポンプ

 

30-16の径違いチーズを使ってクーラーへと2分岐しています。

 

流量計の上に見えるのが、内径36mmφのホースです。

 

 

レッドシー リーファー  DCポンプ DEP-6000 水中ポンプ

 

オーバーフロー配管とはホースで直接接続しています。

※外径36.8mmφのパイプになりますので、しっかりとホースバンドで固定しています。

 

運命の結果発表

 

今までのように内径16mmφのホースで接続している時は最大流量で18L/分(クーラーにも送水)だったのですが、接続方法を変えただけで22L/分(クーラーにも送水)も流れるようになりました。

 

効率改善率22%です。

 

 

今まで70%の出力で17L/分(クーラーへの送水無し)だったのですが、63%出力で同じ流量が出るようになりました。

 

もちろん、吹き出し部分の配管サイズが、まだ細いままですので大幅な流量改善とはなりませんでしたが、そんなにコストを掛けずにこれだけ流量が改善出来たのですから、充分価値の有る改造だと思います。

 

※これだけ流量増えるなら、やはり吹き出し部の太さも変えたいですね。想像ですが、30L/分〜40L/分簡単に出ると思うんですよね

 

また、内径38mmφのホースを使えるという事は、DEP-12000がとても生きてくるという事でも有ります。

 

 

HSBAO DEP-12000

レッドシー リーファー 170 オーバーフロー水槽 HSBAO 水中ポンプ DCポンプ DEP-12000

 

 

DEP-12000には内径38mmφのホースが接続出来るホースコネクターが標準で付属されています。

 

ここからクーラーへと2分岐するのは難しいですが、クーラー循環は別のポンプ(例)DEP-2500に任せるようにすれば、ホースとホースバンドだけ買えば、簡単に今回同様の配管が可能です。

 

ホース内流量を測定する機材は有りませんが、DEP-12000を直接レッドシー リーファー350までの配管にホース接続すれば、35L/分程度は可能と思いますので、レッドシー リーファー350を使っても6回転/時間が可能と思います。

 

もちろん1台のポンプを使って、当方実験水槽同様にクーラー2分岐接続したい方はDEP-6000〜DEP-10000にVP30の給水栓ソケットを接続頂ければ、写真と同じような配管をする事が可能です。

 

*参考までに配管図面とモノタロウでの購入品目一覧を載せておきます

 

※不足品無いとは限りませんので、購入前にきちんと確認願います。

 

info.saffdesign@gmail.com

 

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理由は全く分かりませんが、最近米国からのアクセスが非常に多いです。

本当に有難いことです。

 

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This page article "How to increase the flow rate of the redsea reefer."

 

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