2017年12月15日に”ホースや配管に流せる最大流量を考える”というブログをアップさせて頂きました。
その後、実際のポンプとオーバーフロー水槽を使って実験を重ねているのですが、実験をすればするほど、流量計容量一杯の流量流すのなんて不可能じゃ無いか?と考えております。
そこで違う視点から同じ問題を考え直してみたいと思います。
一番身近な水道管の中を流れる水道水の流量から考えるのはどうか?と思いグーグル先生に質問をぶつけたら一発で役立つ資料が発見出来ました。
”第2章 設計水量及び口径の決定 - 名古屋市上下水道局”
そのまま引用するのは気が引けますので、要点のみを記載しますが、
”種類別吐出量と対応する給水用具の口径”という表が有り、そこには一般的な種別の流量と口径が纏めて記載されています。
用途 | 使用水量 | 給水用具口径 |
台所流し | 12〜40L/分 | 13〜20mm |
浴槽 | 30〜60L/分 | 20〜25mm |
シャワー | 8〜15L/分 | 13mm |
消火栓 | 130〜260L/分 | 40〜50mm |
もちろん、水道水の圧力と水槽用ポンプで送り出す圧力は違うかも知れませんが、この表を見るとなんか納得出来ませんか?
一般的な浴槽がだいたい200L程度の容量が有ると考えると、DEP-10000以上の大型ポンプを使うと八分目まで約1分で満タンに出来る能力が有ります。
浴槽への水張りってそんなに早く出来ないですよね?
10分とか最低でも掛かりますよね?
そう考えると、VP25の太さの塩ビパイプで大型ポンプの能力を全部引き出すなんて到底無理だと考えるに至りました。
*もちろん実験しながら薄々気付いてましたが
消火栓の項目も見て下さい。
これだけの大容量を送り出そうとすると、やっぱり40〜50mmサイズの配管必要なんですね。
今後も実験重ねますが、今後ポンプ(特に大型ポンプ)をご購入検討頂く方は是非配管計画と合わせてご検討頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
配管計画のこつは単純で、
出来るだけ太い配管を使う事です
ポンプ能力は高いのに、配管が細く期待した流量流せず無駄に電気代だけ掛かってしまう事になる可能性があります。
もちろん大きめのポンプを流量絞って使用する事で、音が小さくなったりポンプが汚れて流量が落ちてきた時にコントローラーのボタンをポチポチするだけで流量を増やせる多大なメリットも有ります。
また、同じ資料に記載が有る下記表もご覧下さい。
給水栓口径 | 標準流量 |
13mm | 1,020L/H(17L/分) |
20mm | 2,400L/H(40L/分) |
25mm | 3,900L/H(65L/分) |
*給水用具の標準使用水量
過去実験では、HSBAOのポンプを使用して下記のような最大流量が計測されています。
VP13mm塩ビパイプ:約2,000L/H
VP20mm塩ビパイプ:約3,000L/H
VP25mm塩ビパイプ:約5,000L/H
という事は、水道の供給圧力より水中ポンプが送り出す圧力が高いのかも知れませんし、無理やり流しすぎなのかも知れません。
答えは判りませんが、皆様の参考になれば幸いです。
良いアクアライフを!!
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