DEP-8000の最大流量確認を行いました
今回は、HSBAOのDEP-8000(8,000L/H)の最大流量測定を行います。
本ポンプは取扱ポンプのうち小さい方から5番目のサイズで、大きい方から4番目のサイズのものになります。
VP30配管で立ち上げて2分岐化しました。
1系統をクーラーやUVランプへと接続して、もう1系統を水槽に送るオーバーフロー管に接続した際の最大流量を確認しました。
*過去ブログにも記載しましたが、ポンプ→クーラー→UVランプ→オーバーフロー管のような直列接続はクーラー不使用時期の省エネの観点からお勧めしておりません。
項目が多いので実験内容を纏めておきます
実験条件 | |
VP13O/F管 |
VP30を2分岐してVP13O/F管に接続した時の流量 *クーラーへの流量は0です |
VP30をクーラーとUVランプに分岐した時のVP13O/F管への流量 |
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VP30を2分岐しクーラーに接続した時のクーラーへの流量 | |
VP30を2分岐しクーラーとUVランプに接続した時の クーラーとUVランプへの流量 |
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VP16O/F管 |
VP30を2分岐してVP16O/F管に接続した時の流量 *クーラーへの流量は0です |
VP30をクーラーとUVランプに分岐した時のVP16O/F管への流量 |
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VP30を2分岐しクーラーに接続した時のクーラーへの流量 | |
VP30を2分岐しクーラーとUVランプに接続した時の クーラーとUVランプへの流量 |
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VP25O/F管 |
VP30を2分岐してVP25O/F管に接続した時の流量 *クーラーへの流量は0です |
VP30をクーラーとUVランプに分岐した時のVP25O/F管への流量 | |
VP30を2分岐しクーラーに接続した時のクーラーへの流量 | |
VP30を2分岐しクーラーとUVランプに接続した時の クーラーとUVランプへの流量 |
では、早速実験動画を御覧ください。
結果の前に下の表を見る為の注記を纏めておきます。
【注記】
- 結果は特に記載がない限りポンプ出力全開での測定実績値です
- VPはVP塩ビ管の略です。VPの後に続く数字は口径(内径)を示しています
- O/F管はオーバーフロー管の略です
- Hはホースの略です
- Cはクーラーの略です
- UVは紫外線ランプの略です
- クーラーやUVランプへの接続は内径16mmのホースを使用しています
記載例:16mmH→C→UV→VP13O/F管
(意味:ポンプから16mmホースで取り出して、クーラー・紫外線ランプを経由して内径13mmの塩ビパイプのオーバーフロー管へと接続)
実験条件 |
流量 | 消費電力 |
1年間使用時 概算電気代 |
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VP13O/F管 |
VP30→2分岐→VP13O/F管 *クーラー側へのバルブ閉 |
1,806L/H(30.1L/分) |
68W | 16,083円 |
VP30→2分岐→VP13O/F管 *クーラー側へのバルブ100%開 |
1,530L/H(25.5L/分) |
|||
VP30→2分岐→C *Cへの流量 |
15.8L/分 | |||
VP30→2分岐→C→UV *CとUVへの流量 |
14.3L/分 | |||
VP16O/F管 |
VP30→2分岐→VP16O/F管 *クーラー側へのバルブ閉 |
1,914L/H(31.9L/分) |
68W | 16,083円 |
VP30→2分岐→VP16O/F管 *クーラー側へのバルブ100%開 |
1,728L/H(28.8L/分) |
|||
VP30→2分岐→C *Cへの流量 |
15.1L/分 | |||
VP30→2分岐→C→UV *CとUVへの流量 |
13.5L/分 | |||
VP25O/F管 |
VP30→2分岐→VP25O/F管 *クーラー側へのバルブ閉 |
3,480L/H(58L/分) |
78W | 18,499円 |
VP30→2分岐→VP25O/F管 *クーラー側へのバルブ100%開 |
3,060L/H(51L/分) | |||
VP30→2分岐→C *Cへの流量 |
12.4L/分 | |||
VP30→2分岐→C→UV *CとUVへの流量 |
10.9L/分 |
【纏め】
- オーバーフロー管が太い方が多くの流量が流れましたが、VP13接続とVP16接続では流量にそれほど大きな差は有りませんでした。
- VP25オーバーフロー管に接続した時は大流量が流れました。VP13管やVP16管に対して断面積比で大きく上回る(約2.5〜4倍)事が効いているのだと思います。
- 配管を2分岐してクーラー側へ水流を送った時には、オーバーフロー管側への水流は約10〜20%程度少なくなることが判りました。
- 夏場のクーラーを使用している時に出力100%で使用している場合は、クーラーを使用しない時期はバルブを閉じてポンプ出力を絞ることで、約10〜20%省エネへと貢献します。
- オーバーフロー管が太い程クーラー側への流量が少なくなることが判りました。これはオーバーフロー管の抵抗が少なくなる為に起こる現象だと思います。(*クーラーへの接続口は内径12mmのホースが接続可能なホースコネクターが附属されています。このコネクターの先端を切り落としたり、内径19mmホース接続に替える事で、更にクーラー側への流量を増やすことが出来ると思います。もちろんその時はオーバーフロー管側への流量は減ることになります)
- UVランプは流路も太く短い事からそれほど大きな抵抗にならない事が判りました。
- 総水量に対して1時間あたり10回の循環量を望むなら、総水量150L程度の水槽まで対応可能です。(VP13やVP16サイズのオーバーフロー管に接続してクーラーやUVランプを併用する場合)
- 総水量に対して1時間あたり6回の循環量を望むなら、総水量250L程度の水槽まで対応可能です(VP13やVP16サイズのオーバーフロー管に接続してクーラーやUVランプを併用する場合)
- 総水量に対して1時間あたり10回の循環量を望むなら、総水量300L程度の水槽まで対応可能です。(VP25サイズのオーバーフロー管に接続してクーラーやUVランプを併用する場合)
- 総水量に対して1時間あたり6回の循環量を望むなら、総水量500L程度の水槽まで対応可能です(VP25サイズのオーバーフロー管に接続してクーラーやUVランプを併用する場合)
- GEX様のクーラーで有れば全機種。ゼンスイ様のクーラーで有ればZC-700αまで対応する事が判りました。
*補足:クーラー内部の流路長さや太さが判らないので、実際の所は不明です。どなたかご存じの方いらっしゃれば是非コメント等宜しくお願い申し上げます。
皆様良いアクアライフを!!
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